高校生が3カ月近くにわたり文化・芸術活動の成果を発表した県高校総合文化祭の総合閉会式が13日、県立青少年センター(横浜市西区)で開かれた。高校生や教育関係者ら約1100人が出席。昨年10月の総合開会式から総勢3万人超の生徒たちが26専門部会の大会で演奏や発表、競技、展示に取り組んできた達成感や一体感を共有した。
本年度は「文化の歴史を波に乗せ 潮風紡ぐ新たな記憶」がテーマ。県教育委員会とともに主催した県高等学校文化連盟(高文連)の30周年を記念した。
節目を締めくくる閉会式で、高文連生徒委員会委員長の横浜創学館高校3年、安達綾音さんは「文化には無限の可能性があり、一人一人の創造から生まれる個性豊かなものだからこそ、感動を与えられると思った。文化活動に一生懸命取り組んだ高校生活を誇りに思ってほしい」と呼び掛けた。
高文連会長の遠藤誠実行委員長は総合開会式で披露された合同発表などを振り返り、「専門部会や学校の違いを超え、つながり合うことで別次元の世界を創り出した。文化芸術の新しい可能性を感じさせてくれた」とあいさつした。
式典では、各部門で優秀な成績を収めた生徒を表彰。日本音楽部門で知事賞を受賞した県立藤沢清流高校箏曲部などが演奏や成果を発表した。