相模原市の市道で26日、路上に張られたロープにオートバイが引っ掛かって転倒した事件で、相模原南署は29日、殺人未遂の疑いで、相模原市南区相模台団地のパートの男(41)を逮捕した。
逮捕容疑は、26日午前3時35分ごろ、同区相模台1丁目の市道にロープを張り、オートバイで走行してきた同区在住の男性(45)を転倒させ、腰などに全治20日のけがを負わした、としている。
署によると、同容疑者は「ロープにバイクが引っ掛かかれば危ないことは分かっていた。日々生活でストレスがたまり、その解消のためにやった」と供述、事実関係を認める一方、「運転者が死んでもいいと思っていなかった」とも述べ、殺意を否認している。
署によると、近くの防犯カメラにロープを渡す男の姿が写っており、周辺の聞き込みなどから同容疑者が浮上した。同容疑者と男性に面識はなく、偶然通り掛かった男性が被害に遭ったとみられる。
現場は住宅街にある市道で、幅員は約4・6メートル。ロープは道路脇の電柱と反対側に置かれた看板に結び付けられ、地上から50~105センチの高さに張られていた。近くの店舗が敷地内への立ち入りを防ぐために置いていたロープが使われたという。