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「地域の寺子屋」知って 川崎で体験教室や意見交流会

社会 | 神奈川新聞 | 2018年12月24日(月) 02:21

体験教室で打楽器を楽しむ親子連れ=川崎市多摩区の市立中野島小学校
体験教室で打楽器を楽しむ親子連れ=川崎市多摩区の市立中野島小学校

 地域ぐるみで子どもたちの学習などをサポートする「地域の寺子屋」をもっと知ってもらおうと、川崎市教育委員会は23日、市立中野島小学校(同市多摩区)で「推進フォーラム」を開いた。親子連れや将来的に寺子屋を開校したい市民ら約800人が体験教室や意見交流会に参加した。

 地域の寺子屋は、市が2014年にスタートした事業。現在43の小中学校で展開され、放課後に地域住民や元教員らが子どもたちの学習支援や体験学習などを実施している。

 フォーラムの第1部では親子体験教室が実施され、優れた技術で産業の発展に尽力したとして「かわさきマイスター」に選出された和服洗い張り職人の小林伸光さんが、藍染めを指導。他にも四つのプログラムが用意され、約300組の親子が楽しみながら取り組んだ。第2部では「寺子屋の学習支援が目指すもの」と題して、参加者が意見を交換した。市は市立小中全校(小学校113校、中学校51校)での寺子屋事業実施を目指しており、人材確保や活動を継続するための課題などを挙げながら紹介。福田紀彦市長は「誰かが寄り添ってあげることで、子どもたちの自己肯定感が向上するきっかけとなれば素晴らしい」などと話した。

 親子体験教室で打楽器に挑戦した小学1年の女子(7)は「小物をたたいたりするのが楽しかった」と笑顔。父親(46)は「寺子屋の制度自体を知らなかった。子どもの良い経験になるのでもっと、世にアピールしていってもらいたい」と期待を込めた。

 
 

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