最後まで肩に力が入りっぱなしだったのを覚えている。第100回の記念大会となった高校野球の全国選手権神奈川大会。南北2地区に分かれ、186校の球児たちが白球で描いた青春を追い掛けた。南神奈川は横浜高が創部初の3連覇を達成。北神奈川では慶応高が10年ぶりの頂に立った。好ゲームで多くの感動を呼んだ平成最後の夏は、時代の大きな変わり目も感じさせた。
7月8日。横浜スタジアム。計3430人の球児たちの入場行進に続き、始球式では本紙連載「K100」に登場した東海大相模高の元主砲・原辰徳氏(現巨人監督)、日大藤沢高でエースだった山本昌広氏(元中日)というレジェンド2人の対戦も実現した。
華々しく幕を開けた大会は、一戦一戦にドラマがあった。