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〈時代の正体〉人権侵害ネットで拡大 動画投稿、ヘイトコメント続々

社会 | 神奈川新聞 | 2018年12月17日(月) 17:00

プラカードを手に集会に抗議する市民ら=2日、川崎市川崎区の市教育文化会館前
プラカードを手に集会に抗議する市民ら=2日、川崎市川崎区の市教育文化会館前

【時代の正体取材班=石橋 学】在日コリアンへのヘイトスピーチを繰り返す差別主義者らが2日に川崎市教育文化会館(川崎区)で開いた集会が、インターネットを通じて人権侵害を拡大させている。主催団体側がネット上に投稿した動画のコメント欄に「朝鮮人は敵」「テロリストの排除は当たり前」といったヘイト書き込みが相次ぐ。市は差別的言動を行わないよう警告した上で会館の使用を許可したが、公的施設が再び差別扇動の場として悪用され、被害が継続・拡散している。

 動画は徳永信一弁護士の講演を収録。徳永弁護士は人種差別団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)メンバーらの代理人を務めたことでも知られ、講演では参加者に「差別目的と認定され足をすくわれないよう注意を」と指南しながら「ヘイトスピーチの事前規制は不可能」と持論を展開した。

 主催団体側は、市民が差別に抗議する場面を含む動画を集会当日の夜に公開。視聴者が書き込むコメント欄には「早く戦争しようぜ。あいつらの捏造(ねつぞう)してる大虐殺とかを現実のものにしようぜ」とジェノサイドを呼び掛ける言葉までが連なる。露骨なヘイトスピーチが発せられなくとも、ヘイト団体の活動自体が差別の扇動効果を持つという実態が改めて浮き彫りになっている。

差別の扇動再び


 動画で差別をあおるやり口は今に始まったことではない。

 
 

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