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【米イージス艦衝突】交通の要衝、事故多発 

社会 | 神奈川新聞 | 2017年6月18日(日) 02:00

東京・大井埠頭に着岸したコンテナ船。船首部分が米海軍イージス駆逐艦との衝突で破損していた=17日午後(共同通信社ヘリから)
東京・大井埠頭に着岸したコンテナ船。船首部分が米海軍イージス駆逐艦との衝突で破損していた=17日午後(共同通信社ヘリから)

 米海軍横須賀基地のイージス艦とコンテナ船の衝突事故が起きた静岡県南伊豆町の石廊崎沖では、過去5年間に3件の衝突事故が起きていた。東西に行き交う船は1日平均400隻。緊張の絶えない要衝だけに、衝突直前にどちらに回避義務があったのか。今後は乗組員らの証言とともに航海データの解明が不可欠となる。

 東京湾と名古屋、神戸などを結ぶ船は伊豆半島を回り込むように航行するため、沖合で針路を変える。狭い海域に大型船が行き交い、地元の漁船や釣り船も含め大小の船舶で終日混雑するため、以前から海上交通の難所として知られていた。

 第3管区海上保安本部(横浜)によると、石廊崎沖では2013年3月に韓国船籍貨物船と日本漁船、同年9月にシエラレオネ船籍と日本の貨物船同士、15年4月にはともに日本船籍の貨物船とタンカーの衝突事故が発生。13年9月の事故では日本船が転覆し、乗組員6人が死亡した。

 今回の事故現場の天候は晴れ、北東の風3メートル、波の高さ1・5メートルと平穏な状態だった。3管幹部は「夜間航行中は灯火をつけているはずなので、まずは見張り不十分が考えられる」とし、操舵記録や音声データを記録する航海データ記録装置(VDR)などから衝突の状況を調べる方針だ。

 3管の担当者が関心を示すのが、大型外航船などに義務付けられている自動船舶識別装置(AIS)。インターネット上に公開されたコンテナ船のAIS情報によると、東京湾に向けて18ノット(時速33キロ)前後でほぼ直進で航行していたが、イージス艦と衝突した時刻とみられる17日午前1時半ごろに右に大きく舵(かじ)を切っていた。

 世界共通の航行ルールでは、相手船を右に見る船が回避する。国際条約で定められており、船舶の安全確保を目的とする海上衝突予防法でも規定されている。

 イージス艦は右舷部分が大きく損傷しているが、同艦の針路や回避行動については明らかになっていない。3管幹部は「イージス艦のAISは3管で受信しておらず、航路に関する情報はない」と明かす。衝突に至った経緯や、回避義務がどちらにあったのかを明らかにするためにも、イージス艦に対する捜査の可否が鍵を握る。

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