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横浜初のミシュラン・中華街から1軒も選ばれず、「次は取る」意気込む声も/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2010年12月5日(日) 10:43

平日昼すぎの横浜中華街。チラシ配りやサンタクロース姿の呼び込みも=11月30日、横浜市中区
平日昼すぎの横浜中華街。チラシ配りやサンタクロース姿の呼び込みも=11月30日、横浜市中区

先月24日に発表された「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2011」。優れたレストランやホテルを星マークで格付けし紹介する世界的ガイドブックは、初めて神奈川県域を対象にした今回の発刊で横浜中華街から1軒も選ばなかった。横浜食文化の代表地ともいえる中華街は、この結果をどう感じているのだろう。話を聞きに街を歩くと、どっしり構える冷静な声と、街そのものの在り方をあらためて問い直す内省的な声とが聞こえてきた。

「普通1軒ぐらい入るでしょうよ。ちゃんと調査したのかな」。平日の昼すぎ、東京都内から観光で訪れていた80代の男性は、感じた驚きをそのまま口にした。

横浜中華街には約240軒の中華料理店が立ち並び、年間約2300万人が訪れる。横浜開港以来150年超の歴史を持つ、横浜を代表する観光地の一つだ。

今回の結果についてミシュランガイド総責任者のジャン・リュック・ナレ氏は「横浜中華街ももちろん調査している。中華料理で星が付いている店は東京や香港、ロンドンにあるが、(横浜では)まだそのレベルに達していないということだ」と話した。

これに対し、関係者の間でもっとも星に近いと目されていた1892(明治25)年開業の老舗「萬珍樓」。横浜中華街発展会協同組合の理事長も務める林兼正社長は「日本食をアピールしてくれるのはうれしいが、ミシュランガイドは絶対的な存在ではない」。あっけらかんと受け止める。「うちには3代にわたって来てくれる常連客がいる。何も魅力がなければ、中華街は150年も続かないだろう」。歴史に裏打ちされた自負を語った。

別の関係者は「ミシュランは小さな名店の発掘を好む。団体観光客などを相手にする大型店が多い中華街は選ばれなかったのでは」とも推測した。

訪れる客はどう感じているのだろう。「地元在住者として思うことだけど」と前置きした同市旭区の女性介護士(41)は、「今の中華街はどこのお店も似たり寄ったり。すごく一般的な繁華街になってしまった」。

話す目の前の路上では、ドリンク無料券が付いた食べ放題のチラシ配りやサンタクロース衣装の呼び込みの姿が。「以前は、チャイナタウンらしい独特の雰囲気があったんだけどな」

中華街そのものの在り方を今あらためて問い直すのは、南門シルクロード会会長で「招福門」の梶恒翁総支配人。「無理やり試食を勧める甘ぐり売りに、『食べ放題さえやればもうかる』という新規店―。街の秩序が乱れている。いちげんの客を引き込むだけでなく、何度も訪れたい中華街をあらためて目指すべきだ」

こうも加える。「大型店だから星が取れないということはない。絶対取ってやると意気込んでいる。それが中華街のブランド力を高めることにもつながる」

◆ミシュランガイド

事前にリストアップした対象店を覆面調査員が訪れ、料理や快適さなどを調査。「そのために旅行する価値がある卓越した料理」の三つ星、「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」の二つ星、「そのカテゴリーで特においしい料理」の一つ星で評価する。横浜は約300店が調査対象とされ、二つ星が2店、一つ星が14店掲載された。横浜と同じく今年から対象エリアに加わった神戸では、約300店が調査され三つ星が2店、二つ星が10店、一つ星が38店だった。神戸も中華料理の掲載はないが、東京では11店、香港やロンドンでも星を獲得した中華料理店が掲載されている。

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