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「共謀罪」法成立 怒りや失望の声、県内で渦巻く

社会 | 神奈川新聞 | 2017年6月16日(金) 02:00

「共謀罪」に反対するプラカードを掲げる市民ら=京急線汐入駅前
「共謀罪」に反対するプラカードを掲げる市民ら=京急線汐入駅前

 監視社会につながらないか。権力の乱用は防げるのか。数々の疑問や批判を置き去りにしたまま、世論にも賛否が相半ばする「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法は15日、与党が「数の力」で押し切る形で成立した。県内からは怒りや失望の声が渦巻いた。

 横須賀市の京急線汐入駅前。パート従業員の川辺多恵子さん(67)は「話し合うことが罪になる 共謀罪NO!」と書かれたプラカードを掲げ、憤った。「強行採決に言葉がない。国民を無視して情けない」

 安倍政権を積極的に支持しているわけではないが、現状維持を望む-。自営業の服部夏樹さん(55)は、世間にそんな雰囲気を感じ取る。「安倍さんは『政治のことはわれわれに任せればいい』と言っているようだ。みんなも政治や社会のありようについて、考えることを放棄しているように感じる。怖いのはむしろ、その空気のほうだ」と話す。

 12年ぶりに山北町議会に出された請願の一つは「共謀罪」法案の慎重審議などを求める内容だった。しかし、常任委員会での審査直前に国会で可決され、採択されることはなかった。

 夫婦連名で請願を提出した町内で農業を営む男性(40)は、この国の行く末を案じた。「いろんな意見があって、面倒くさいやりとりがあって、左右にぶれながら妥協点を探すのが民主主義。反対意見が言いにくくなることで、その根本が脅かされる」

 藤沢駅南口。午後6時すぎから、国会審議のやりとりを忠実に書き起こした音読劇「コッカイオンドク」が行われた。

 成立を阻止したいと活動に参加してきたバレエピアニストの朝倉優子さん(53)は、政府の説明に「一般人は対象にならないと言うが、法律上の規定はあいまい。誰もが捜査の対象になり得る」。参院法務委員会での審議を打ち切り、本会議で採決を強行した手法には「誠意も、誠実さのかけらもない」と口調に怒りを込めた。

 買い物を終え、横浜駅近くの木陰で休憩していた相田千恵子さん(78)=横浜市中区=は「共謀罪は難しくて分からないが、大きな事件や事故が起きないようにしてもらえるのであればありがたい」と話す。「でも、私たちの日常生活に支障を来すようなら困る。もっと議論を深めてほしかった」


国会審議を忠実に書き起こした音読劇「コッカイオンドク」で、抗議の意思を示す市民ら=藤沢駅南口
国会審議を忠実に書き起こした音読劇「コッカイオンドク」で、抗議の意思を示す市民ら=藤沢駅南口

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