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金沢区の工場爆発事故で工場長ら5人を書類送検へ、業務上過失傷害容疑などで県警/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2010年12月3日(金) 00:35

爆発で約40メートル吹き飛び、舗装道路にめり込んだ長さ約4.5メートル、約10トンの高圧釜=1月8日、日本カーリット横浜工場の正門脇
爆発で約40メートル吹き飛び、舗装道路にめり込んだ長さ約4.5メートル、約10トンの高圧釜=1月8日、日本カーリット横浜工場の正門脇

横浜市金沢区の化学薬品製造会社「日本カーリット」横浜工場で今年1月、高圧釜が爆発し作業員ら12人が負傷した事故で、金沢署捜査本部は来週中にも、工場長や主任作業員ら5人を業務上過失傷害と業務上過失激発物破裂の疑いで書類送検する方針を固めた。作業が手順通りに行われなかったため、高圧釜の中で複数の薬品が「暴走反応」と呼ばれる制御不能の状態に陥った直後に、爆発が起きたと断定。現場の判断の甘さを問うもようだ。

日本カーリットや捜査関係者によると、事故当時は高圧釜で3種類の薬品を混ぜて反応させ、液晶の原料の一部を合成。作業は3日間に分け、事故があった1月7日は初日だったという。

7日は午後1時から作業を開始。薬品をかき混ぜながら200度まで温度を上昇させるのが通常だが、160度まで上げたところで作業終了予定の午後4時半になったため、従業員が機械の電源を落とした。この時点で作業員らは「反応は起きていない」と受け止めていたという。

その約1時間後に爆発が起きたが、捜査本部は現場検証の結果などを踏まえ、実際は作業中断後に反応が進んでいたと断定。電源が切られたことで攪拌(かくはん)作業が止まり、不安定な状態になった上、反応に伴う熱でさらに釜内部の温度と圧力が急上昇し、暴走反応になったとみている。釜本体は問題なかったという。

捜査本部は、作業マニュアル手順を守っていれば爆発は起きなかったとして、現場の過失を重視。作業開始の遅れや中断について本社に相談や報告をしていなかったことなどから、会社の責任を問うのは困難と判断したとみられる。

同社は5月に発表した決算短信で「反応温度より低温で作業を停止した。問題はないと考えていた」と説明したが、薬品合成の研究機関は「暴走反応を防ぐためには、作業終了後も温度が安定するまでは攪拌し続けるというのが作業の基本」と指摘している。

市消防局も9月の市会消防常任委員会で、「作業終了後、装置を停止させたことで、攪拌や冷却などの温度管理が行われなくなった結果、暴走反応し、爆発に至ったと推定される」と報告している。

同工場では2008年4月、日本カーリットと合併前の関東高圧化学の工場の時にも爆発事故を起こしており、従業員2人が死傷。県警は09年12月、当時の工場長ら3人を業務上過失致死傷容疑などで書類送検した。

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