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日本人とマグロのかかわり一冊に、田辺悟さんが「マグロの文化誌」出版/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2010年11月5日(金) 10:34

「マグロの文化誌」を出版した田辺さん=横須賀市鴨居
「マグロの文化誌」を出版した田辺さん=横須賀市鴨居

マグロの漁や食文化など、日本人とマグロのかかわりをまとめた本を、三浦市文化財保護委員会会長で千葉経済大学客員教授の田辺悟さん(74)=横須賀市鴨居=が出版した。にぎりずしの考案とともに江戸の庶民に親しまれ、以来多くの日本人に好んで食べられているマグロ。近年は漁業管理の問題で世界的な注目を集める。本のタイトルは「マグロの文化誌」。田辺さんは「世界で生物多様性の議論が進んでいる。マグロへの関心が高まってほしい」と話す。

田辺さんが三浦市長の諮問機関の懇話会メンバーだった1979年ごろ、当時マグロの水揚げが日本一だった三崎に「マグロの博物館」を建設しようと検討が進められた。しかし、水揚げ減少や経済・社会情勢の変化で、計画は実現しなかった。

「建物ができないならば本で」。今回、出版するにあたり漁法、漁具、港、市場、流通、料理、民俗伝承などマグロにまつわる幅広いテーマを網羅し、書籍上での“博物館建設”を試みた。

横須賀市自然・人文博物館館長も務めた田辺さんは、構想から30年越しで出版にこぎ着けた。「本に書いてあるように展示すれば、本物の博物館が出来上がる」と感慨深げだ。

江戸時代ににぎりずしが庶民に広まったことをきっかけにマグロの消費が増えたことや、縄文時代にマグロがすでに食べられていたことなど、日本人との深いかかわりを紹介。各地のマグロ漁や風俗慣習に加え、近年の養殖技術の発展や漁獲制限問題にも言及している。

田辺さんは「よい環境を子々孫々に残し、将来を見据えていくのがわたしたちの役目。今後、マグロと消費者や生産者との新しい関係が生まれるのではないか」と話している。

2940円。問い合わせは、慶友社電話03(3261)1361。

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