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駅前“出陣”鎧甲で観光PR、元教諭が郷土武将に扮し仁王立ち/湯河原

社会 | 神奈川新聞 | 2010年10月19日(火) 10:16

實平の銅像を背に仁王立ちする加藤さん=JR湯河原駅前
實平の銅像を背に仁王立ちする加藤さん=JR湯河原駅前

武将独り、週末の湯河原駅へ“出陣”―。NPO法人「湯河原げんき隊」(神谷一博理事長)の事務局長の男性が、郷土の武将「土肥實平(さねひら)」に扮(ふん)して駅前に立つ観光PRを始めた。源頼朝の命を救ったとされる實平で湯河原を売り出す狙いといい、「温泉だけではない湯河原の魅力を発信したい」と意気込んでいる。

「源頼朝の挙兵を助けた湯河原の豪族 土肥實平」。手作りののぼりを掲げ、加藤雅喜さん(61)は今月初旬から毎週末、2時間ほど同駅前に立ち始めた。チラシを配るようなことはしない。「武士の尊厳を保つため」に寡黙を心掛けているものの、観光客に写真撮影や握手を求められれば気軽に応じる。鎧(よろい)兜(かぶと)の戦支度だが、決して怖い存在ではない。埼玉の県立高校で日本史を教えていた加藤さん。昨春の退職を機に湯河原町に転居し、温泉街の古風なたたずまいのとりこに。町の観光政策に協力しようと約20人で同団体を組織して1年がたつ。

實平は、鎌倉時代初期に湯河原に城を構えていたとされ、石橋山(小田原市)の合戦で大庭景親に敗れた頼朝一行を山中にかくまい、船で安房(現在の千葉県南部)に逃した逸話が残る。頼朝はその後力を蓄えて東国を統治するが、「實平の存在は歴史に埋もれたままだ」と加藤さんは説明する。

駅前には、そのいわれを伝える石版とともに實平と妻の銅像が鎮座。頼朝が身を隠したとされる県指定史跡の「しとどの窟(いわや)」(同町鍛冶屋)も現存する。「歴史ブームの今、實平の存在を広めれば町を訪れる人が増えるはずだ」と考えた加藤さん。早速實平の子孫らでつくる土肥会から段ボール製の鎧兜を貸し受け、駅前の利用許可も得た。

「まずは独りで」と今月7日、活動を開始した。素通りする観光客が多いが、一緒に写真に納まる若い女性や「あなたは何者か」といぶかしげに尋ねる老夫婦も。通り掛かった横浜市南区の会社員小沢喜代美さん(47)は「頼朝を助けた話を聞いて實平に親しみを覚えた。みんなの話題になるまで頑張ってほしい」とエールを送った。

加藤さんは「好評なら頼朝や實平の息子も登場させる」と“進軍”も視野に仁王立ちを続けている。

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