
川崎市川崎区の市立東門前小学校の5年生68人が18日、同市麻生区古沢の田んぼ(約500平方メートル)で育ててきた稲を収穫した。児童の多くはかまを手にするのが初めてで、本職の指導を受けながら稲刈りに挑んだ。
晴天に恵まれたこの日、小学校から約1時間半かけてバスで移動。児童はリュックを背負って遠足気分も味わった。普段接する機会の少ない自然に囲まれ、表情が生き生きとしていた。
6月にうるち米ともち米の2品種の苗を植え、8月には手作りのかかしを5体設置。地元農家らから「稲をつかむときは必ず逆手で」「刈るときは根の方を持って」などアドバイスを受けながら、児童は楽しそうに取り組んだ。
参加した酒巻夏実さん(11)は「自然は気持ちよかった。刈るときに力がいるので大変。農家の人の大変さが分かった」と話していた。
刈った稲は、約3週間天日干しした後、収穫祭で脱穀し、うるち米はおむすびにして食べるという。
子どもたちに食ヘの関心を深めてもらおうと、JAセレサ川崎が昨年度から小学校と連携して実施している食農教育事業の一環。総合学習の授業も兼ねている。
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