歴史上の地震や津波を主なテーマとした特別講演会が17日、横浜市神奈川区六角橋の神奈川大横浜キャンパスで開かれる。同大は東日本大震災以降、被災地での調査研究や支援活動に力を入れてきたが、新たな試みとして災禍の歴史にも光を当て、大規模災害に対する備えを考える。
講師は、元東大地震研究所准教授で現在は深田地質研究所客員研究員の都司嘉宣さん。
都司さんは各地に残る古文書や寺の過去帳などを手掛かりに過去に起きた地震の実態に迫る研究を重ね、1855年の安政江戸地震や1703年の元禄関東地震、南海トラフで繰り返し発生してきた巨大地震などの被害や津波の状況に詳しい。講演では、これまでの研究成果を踏まえつつ、備えのありようを探る。
午後1時半から。無料で要申し込み。問い合わせは、同大広報事業課電話045(481)5661。