
自転車文化の発展と向上を目的としたイベント、「濱(はま)バイク2010」(自転車便会社クリオシティ主催、神奈川新聞社など後援)が10月2日、横浜市中区のヨコハマ創造都市センター(YCC)で開かれる。昨年に続き2回目で、自転車に関する映像上映や各種競技など、さまざまな角度から自転車の楽しさを発信する。
濱バイクの原型は10年前にアメリカのニューヨークで始まった、自転車愛好者の地位向上を狙った映像イベント「バイシクルフィルムフェスティバル(BFF)」にある。2005年に横浜で唯一の自転車便業者クリオシティの社長、柳川健一さん(36)が本部に掛け合い、東京での初開催にこぎ着けた。集客に不安があったが、幅広い年代から予想以上の参加があった。
東京での成功を、自身の地元・横浜で再現したい。「ハマの自転車シーンを盛り上げるきっかけをつくりたかった」。ニューヨーク、ロンドン、東京の3大都市にこだわって横浜開催を渋る本部を説得し、昨年、BFFをグレードアップする形で濱バイクを立ちあげた。2日間で約1千人の愛好家を集めた。
当日は映像作品の上映のほか、自転車関連グッズのセール、曲乗りを競う「BMX」のトーナメント、希望する男女をマッチングし、一緒に街を巡ってもらうスタンプラリーなど、多種多彩な企画を催す。夜には船で横浜港を巡りながら、ユニークな自転車の競技に挑む「黒船クルージング」も行う。
柳川さんは「自転車は競技志向から街乗り、通勤、メッセンジャーなどさまざまな形がある。垣根を越えて、出会いや発見を一人一人が広げてほしい。自転車好きの全員が主役」と呼び掛ける。
昼の部は午前11時~午後6時半。夜の部(クルージング)は午後7~10時まで(完売)。入場料は1千円。各イベントの開催時間などはホームページで確認できる。
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