生活保護業務を担当する小田原市の職員が不適切なジャンパーを作成した問題で、市は2日、生活保護利用者への支援の仕方などを学ぶ研修を、市のケースワーカー(CW)らを対象に開いた。
研修は、ジャンパー問題を協議した有識者らによる検討会が報告書の中で、生活保護やCWの仕事に関する基本的な考え方を理解、体得するための改善策として提案。明治学院大の教授を講師に招いた。
課長を含む市生活支援課の全職員が午前と午後に分かれて参加。職員は「相手を非難、批判することなく、相談をよく聞く」といった項目が並ぶチェックシートを使って自分の仕事ぶりを振り返るとともに、グループに分かれて意見交換した。
また、市は、内容を全面的に見直した生活保護制度を紹介するしおりを完成させ、2日から窓口などでの利用を開始した。