
横須賀市の津久井と長沢にまたがる三浦富士(標高183メートル)で8日、恒例の山開きが行われた=写真。
朝、西空に富士山が見えた山頂では、江戸時代から伝わる伝統行事の「お焚(た)きあげ」が行われ、約200人の地元の参拝者たちでにぎわった。
三浦富士を富士山に見立てた山岳信仰の一つで、富士山の浅間神社の分霊が祭られる祠(ほこら)の前では一日中、白装束の先達(せんだつ)によって家内安全、大漁満足などの護摩祈祷(きとう)が行われた。
その昔、浅間神社の祭神の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が富士山で椎(しい)の実を食べて元気になったという神話の由来から、魔よけの椎の木の小枝をもらい、参拝者たちは下山した。
【】