小杉地区の急激な児童数増を受け、川崎市教育委員会は31日、同市中原区小杉町の日本医科大学の用地に小学校を新設する方針を発表した。同日、同大学と新校設置に向けて協力する基本合意書を締結した。取得か借地かなどの設置方法や金額など、具体的な条件は今後、両者で協議していくという。
市教委企画課によると、同大学の用地(3区画)は計約4万4千平方メートル。このうち、1万平方メートル前後の用地に小学校を新設する予定という。同地区では急激な人口増が続いており、市教委は児童数の増加も10年以上続くと想定。同課は「早急に小学校を整備したい」としている。
新設予定地は、現在の市立西丸子小の学区内で、東急線武蔵小杉駅から北へ約300メートルの住宅街にある。西丸子小は児童数が減少傾向となるが、近隣の今井、上丸子、下沼部の3小学校では、2015年度までに191人(3学級)~343人(8学級)の児童数増が見込まれている。すでに仮設校舎建設や増築などで対処しており、市教委は昨秋、小杉地区への新校設置の必要性を示していた。
同市では急激な児童数増に伴う教室不足が問題になっており、高津、宮前、麻生区内の計3小学校では、教室の新増設に対応するため隣接地を取得している。
【】