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帆船日本丸を美しく彩る「海の女」、ボランティアの半数が女性/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2010年4月30日(金) 10:26

雨の中、マストに登り、帆を取り付ける作業をする展帆ボランティアら=2月28日、帆船日本丸
雨の中、マストに登り、帆を取り付ける作業をする展帆ボランティアら=2月28日、帆船日本丸

横浜・みなとみらい21(MM21)地区で1985年4月から一般公開されている「帆船日本丸」。4本のマストに登り、すべての帆を広げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」を披露するのは100人もの展帆ボランティアだ。高所での危険な作業だが、その半数は女性。「太平洋の白鳥」と親しまれる日本丸を美しく彩る女性たちが、動機や醍醐味(だいごみ)を語ってくれた。

93年から参加している横浜市旭区の会社員黒岩あけみさん(37)は「船が好きだから」と理由を話す。展帆ボランティアの募集を偶然知り、「私にもマストに登るチャンスがあることに驚いた」という。

同市中区の会社員野妻章代さん(41)は89年の横浜博覧会で初めて見た総帆展帆に魅了されて参加。乗組員や仲間たちは性別に関係なく接してくれる。「いろんな職業や職種の人と出会えることで世界が広がった」と笑顔を見せる。

父親が船員だったという平塚市のパート山田増江さん(62)は、長男に展帆ボランティアを勧めたところ「そんなにいいなら、お母さんがやってみれば」と言われて参加。もう10年近くになる。

年齢制限で展帆ボランティアになれず、真ちゅう磨きなどを行う甲板(こうはん)ボランティアとなった。しかし、思いが募り、富山県に係留されている帆船「海王丸」で訓練をして展帆ボランティアの資格を得た。海王丸からの応援という形で参加している。

帆を広げる、帆を畳むなど帆船の基本動作は人力が頼り。山本訓三船長(62)は「100人が力を合わせてやり遂げた時は、達成感ですがすがしい気持ちになる」と表現する。

女性ボランティアは帆が比較的小さいマストの最上部に登ることが多いという。訓練では「怖くないと油断したらダメですよ」と乗組員がくぎを刺すが、「安全第一で作業に集中するので怖いと思ったことはない」と明かす女性が少なくない。

■帆船日本丸記念財団は、本年度の展帆ボランティアを募集している。20歳以上40歳未満で訓練参加が条件。締め切りは5月6日。問い合わせは同財団電話045(221)0280。

◆帆船日本丸 船員を養成するため、1930年1月に進水した練習帆船。今年1月に進水80周年を迎えた。84年に引退するまでに1万1500人の実習生を育ててきた。横浜市が同年に誘致、85年からMM21地区の日本丸メモリアルパークで公開されている。総帆展帆は年間に12回程度行われる。

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展帆ボランティアがヤードに並ぶ帆船日本丸の登檣礼(とうしょうれい)=2009年7月20日
展帆ボランティアがヤードに並ぶ帆船日本丸の登檣礼(とうしょうれい)=2009年7月20日

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