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「当たり前」疑う心を
【ひとすじ】同性愛者として・沖縄人として(下) 牧師・平良愛香

社会 | 神奈川新聞 | 2017年5月24日(水) 14:53

首相官邸前で三線を手に賛美歌を歌い、平和を祈る平良牧師=東京都内
首相官邸前で三線を手に賛美歌を歌い、平和を祈る平良牧師=東京都内

 毎月第4月曜日の夕方には、首相官邸前に三線(さんしん)の音色と讃美歌が響く。

 東京近郊のキリスト教徒ら有志でつくる「首相官邸前でゴスペルを歌う会」。事務局代表の平良(たいら)愛香(あいか)(48)は、集まった人々を前に、聖書の一節を読む。「牧師でなければ、NHKの『うたのお兄さん』になりたかった」という自慢の伸びやかな歌声で平和を祈る。

 2012年、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)への新型輸送機オスプレイ配備に抗議した沖縄の牧師が中心となり「普天間基地ゲート前でゴスペルを歌う会」が発足。東京でも連帯しようと呼び掛けて始まった取り組みだ。

 平良は、自身が牧師を務める三(さん)・一(いつ)教会(相模原市南区)の近くにある在日米陸軍キャンプ座間周辺でも、市民団体「バスストップから基地ストップの会」の座り込み活動を10年ほど前から支援。全国各地を飛び回り、講演会で反基地・平和を訴える。

 ただ、初めから沖縄県民として声を上げると決めていたわけではなかった。

ルーツ


 母親は本土出身者。幼いころから「正しい日本語」を話すのが上手で、ウチナーグチ(沖縄方言)が学校で禁止されていたころは、同級生が方言を話すと教員に報告するような子どもだった。

 音楽を専攻していた群馬県の短大時代、学んでいた胡弓(こきゅう)の伝統的な調べを聞こうと富山県を代表する祭り「おわら風の盆」に出掛けたときは、自身のルーツの半分を感じる瞬間に出会った。

 盛夏を過ぎた9月初旬、夜通し続いた祭りが終わり、駅前の広場で始発の列車を待っていると、どこからともなく地元の青年たちが再び踊り始めた。

 時に女が「男踊り」を、男が「女踊り」を、楽しそうに舞う。それほど土地に根付き、大切に受け継がれてきた生きている文化を感じた。そんな本州の血が自分に流れているのがうれしかった。

 ウチナンチュー(沖縄人)とヤマトンチュー(本土出身者)。その両方を誇りに思っている。ただ、歴史や社会からその関係に目を向けると「抑圧者」「被抑圧者」の構図があった。

 太平洋戦争では本土防衛の「捨て石」にされ、

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