初級幹部の育成のため、海上自衛隊の遠洋練習航海部隊が22日、横須賀基地(横須賀市西逸見町)から世界一周の航海に出発した。約190人の初級幹部ら計約570人を乗せた練習艦「かしま」など2隻を家族や隊員ら約700人が見送った。
今回の遠洋練習航海は163日間で、ロシア、米国、メキシコなど8カ国を訪問。初級幹部の航海技術向上や各国との友好親善を目的としている。
式典で、村川豊海上幕僚長は「世界の安全保障環境は大きく変化し続け、海上自衛隊の果たすべき役割は拡大している。世界の海軍と交流した諸君が一回り大きくなって帰ってくるのを待っている」と述べた。