県内全域で強風が吹き荒れ、20、21日両日で計25人が転倒するなどして負傷した。屋根の破損などの住宅被害も発生したほか、交通機関にも影響が出た。
横浜地方気象台によると、三浦市で21日午前6時55分ごろ、最大瞬間風速28・4メートルを記録。海老名や横浜でも未明から早朝にかけて、25メートル以上を観測した。
県などによると、相模原市津久井町では21日午前4時ごろ、住宅の屋根でビニールシートをかけ直していた板金業の男性(59)が、強風にあおられ約3・5メートル下に転落、胸の骨を折る重傷を負った。そのほか藤沢や厚木市、湯河原町で計5人が転倒などにより入院が必要なけがをしたほか、軽傷も19人に上った。
JR相模線は、21日午前6時ごろ海老名~入谷駅間で、路線沿いの木が線路上に倒れ、約2時間にわたって運転を見合わせた。道路も、東京湾アクアラインで21日午前8時50分までの約13時間、通行止めの措置がとられた。久里浜(横須賀市)と金谷(千葉県)を結ぶ東京湾フェリーは同日、終日欠航した。
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