伊勢原市田中の伊勢原協同病院前で昨年12月、指定暴力団稲川会系の組長(58)=横浜市保土ケ谷区=の死体が見つかった事件に絡み、茅ケ崎署捜査本部は15日、傷害の疑いで、神奈川県出身で住所不定、自称指定暴力団住吉会系組員の男(25)と、東京都中野区、住吉会系幹部の男(25)の両容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は、他数人と共謀し昨年12月20日午前1時50分ごろ、茅ケ崎市西久保の路上で、稲川会系の男性組員(36)を殴るなどして頭などに軽傷を負わせた、としている。捜査本部によると、組員の男は黙秘、幹部の男は「話したくありません」と供述している。
捜査本部によると、事件現場には、発生の約1時間後の同午前3時ごろ、同病院前で死んでいるのが見つかった組長の乗用車が残され、付近からは血痕や瓶の破片も発見された。死因は頭などを殴られたことによる外傷性ショックだった。捜査本部は現場で暴力団同士のトラブルがあったとみて死亡の経緯についても調べを進めている。