横浜市は15日、米軍深谷通信所跡地(泉区、約77ヘクタール)の土壌から基準値超のダイオキシン類や鉛などが検出されたと発表した。南関東防衛局が調査を行い、12日に市に報告した。
市基地対策課によると、調査は2014年6月の返還以降、行われてきた調査の最終段階として、昨年7月からことし2月にかけて実施。これまで表層土壌や配管下から基準不適合物質が検出された区域について、深い土壌や地下水を採取し、汚染の有無や範囲を判定した。
フェンスに囲われ、通信施設が残る区域からは、深度1メートルから鉛などを最大で基準値の約10倍、ダイオキシン類は深度5~20センチから同約2・4倍検出。フェンス外の配管下の土壌では通路や野球場の一部の深度6メートルから鉛などを同約1・9倍検出した。
フェンスで囲われた区域はすでに一般人の立ち入りが制限されており、配管下の土壌は50センチ以上の土が上にかぶせられているため、特に措置は講じないが、引き続き国に対して適切な対処を求めていく方針。