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精度向上でDNA鑑定急増、ライン増強や環境整備進む/神奈川県警科捜研

社会 | 神奈川新聞 | 2010年1月11日(月) 10:14

県警科学捜査研究所(科捜研、横浜市中区)で行われるDNA鑑定数が急増している。鑑定は、同じDNA型の人が出現する確率が4兆7千億人に1人となるまで精度が向上。県警は「指紋に匹敵する捜査上の武器」として、性犯罪などだけでなく多様な犯罪の捜査に活用している。急増する鑑定数に対応するため、ラインの増強や機材導入などの環境整備も進めている。

DNA鑑定は、血液や唾液(だえき)、汗などの資料からDNAを抽出して増幅。塩基配列を読み取って個人を識別する手法だ。科捜研によると、2009年の鑑定数は、11月末で約1万4千件。08年の1万2300件を超えて過去最多となり、約1千件だった06年の14倍に達した。

県警がDNA鑑定を開始したのは1994年。当時は精度が低く、年間数十件程度の鑑定数だったが、03年に自動分析装置が導入され、微量かつ古い資料でも分析できる手法が確立。同年以降、飛躍的に鑑定数が増加してきた。04年からは全国の警察でDNAのデータベース運用も始まり、捜査手法の一つとして定着。未解決事件や県境を越えた広域犯罪の捜査にも威力を発揮している。

マンション住まいの女性を狙って性犯罪を繰り返したとして、県警が09年5月に強制わいせつ容疑などで逮捕した無職の男(40)のケースでは、現場の遺留資料の鑑定から十数件の余罪が判明。捜査幹部は「精度の高い鑑定結果が動かぬ証拠となった」と話す。

県警は09年度予算に3200万円を計上し、現在2室ある鑑定を行うクリーンルームを10年3月末までにさらに2室増設する。素早くDNAを抽出する装置や、現場に残されたわずかな資料の採取も可能にする機材なども導入した。

捜査幹部は「裁判員制度が始まり、公判では客観的な証拠の提示が重みを増している。より早く鑑定結果が出るようになれば、日々発生する事件捜査もスムーズになる」と期待している。

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