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旧満州での過酷な生活描いた元教師の手記、4月に公演/海老名

社会 | 神奈川新聞 | 2009年12月31日(木) 23:10

女声三部合唱の「僕が生まれかわったら」を練習するイエローフラワーズのメンバーら=海老名市内
女声三部合唱の「僕が生まれかわったら」を練習するイエローフラワーズのメンバーら=海老名市内

終戦直後の中国東北部(旧満州)での難民収容所の過酷な体験をつづった元教師の手記「約束」が、4月に海老名市内で朗読と歌で公演される。2008年に県内で上演された「満州の星くずと散った子供たち」の続編で、「四十七士のように語り継がれたい」と言って死んでいった孤児たちの願いに応える。

元教師は、小田原市在住の増田昭一さん(81)。増田さんは17歳のとき旧満州で終戦を迎え、難民収容所で親を亡くした子どもたちのまとめ役となった。子どもたちは1日1回、空き缶1杯のコーリャンのおかゆで命をつないだが、極寒の中、翌年の春を待たずに次々と死んでいった。

子どもたちは「四十七士のように語り継がれたい。誰かが生きて日本に帰ったら、必ず僕たちのことを伝えよう」と言い合っていたという。

小田原で教師になった増田さんは1998年に手記「満州の星くずと散った子供たちの遺書」(夢工房)を出版。以後、孤児たちの様子をつづった手記や絵本を4冊出版した。

「約束」(同)もその一つで、「満州の星くずと散った子供たち」に引き続いて、市民グループ「海老名芸術プロジェクト」が歌と朗読、ピアノの生演奏による情景描写の形式で上演する。脚本・作曲・構成は同プロジェクトのメンバー甘利真美さん。4月18日に海老名市文化会館音楽ホール、5月1日に横浜みなとみらいホール小ホールで上演する。

また「満州の星くずと散った子供たち」の中では、独唱で歌われた「僕が生まれかわったら」が、甘利さんによって女声三部合唱に編曲。1月31日に海老名市文化会館で開かれる「合唱のつどい」で、女声アンサンブル「イエローフラワーズ」によって披露される。

増田さんは「子どもたちは、戦争は僕たちだけでたくさんだ、と平和を望んでいた。そうした思いを語り継いで書き残してほしいというのが約束だった」と語る。甘利さんは「『約束』は極限に置かれた子どもたちの思いがさらに深化されている。生きることの意義が混迷する今の時代に大切なことを語りかけてくれている」と話している。

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