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運動会の組み体操「継続」が大半 安全策強化指針示した海老名市の小学校

社会 | 神奈川新聞 | 2017年5月13日(土) 13:05

全教職員が参加して行われている研修。体重のかかり方などを確認した=昨年5月、海老名市立中新田小学校
全教職員が参加して行われている研修。体重のかかり方などを確認した=昨年5月、海老名市立中新田小学校

 子どものけがが相次いでいる運動会の組み体操問題について、昨年初めて安全対策強化の指針を策定した海老名市では、運用2年目を迎えた。春の運動会の集中開催日となる27日には、小学校6校のうち1校が組み体操を行わず、5校は実施。近隣市では中止の動きが広がる中、春のシーズンは2016年度同様、大半の学校が継続実施することになった。

 市教育委員会によると、春に実施予定の小学校5校が指針に従って「ピラミッド」「タワー」などの大技の段数を少なくするなど内容を見直し、担当教員の研修などを盛り込んだ計画書を事前に提出した。

 指針策定の初年度に当たった16年度は、春と秋合わせて全13校のうち12校が安全対策を講じた上で組み体操の集団演技を継続。その結果、練習を含めて負傷事故は2件(うち骨折1件)発生したが、15年度の5件(同2件)に比べてほぼ半減した。

 市教委教育支援課は「計画書の内容は確認するが、実施の判断を校長に委ねる方針は2年目も変わらない。学校現場で防止指針が順守され、事故件数が減少したと受け止めている」と説明している。

 市内のある小学校校長は「熱中症予防に配慮して本年度の運動会は秋に変更した分、組み体操の是非を考える時間が確保できた。規模を縮小した前回の実施後、児童や保護者から賛否の感想があった。6年の教員や児童らの意見を聞いて夏休みまでには結論を出したい」と話している。

 同市内の中学校では、指針策定前から組み体操は行われていない。

 組み体操での事故多発を受けてスポーツ庁は16年3月、一律禁止や制限はせず、教育効果と危険性のバランスを判断するよう自治体教委に通知。県内でも既に運動会の花形とされる組み体操を取りやめ、ダンスなどに変える動きが広がり始めた。

 大和市では、今年2月に市教委が自粛を要請、小中学校長会が17年度の組み体操の実施見送りを決定した。

 ◆海老名市の組み体操実施指針 2016年3月、巨大化など技の見栄えを重視せず、児童生徒の体力に見合うなど安全最優先を徹底するため、児童生徒や保護者の意見を聞いて安全対策の決定・周知、指導教員への研修、市教育委員会への計画書の事前提出など8項目を盛り込んだ指針を県内で初めて策定。研修用のDVD付きの指導本を各校に配布した。

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