
中国茶と抹茶、煎茶の3種類を楽しむ大寄せ茶会「みんなの茶会」が3日、横浜市中区の三渓園で開かれ、愛好家ら約300人が参加した。
三渓園を築いた横浜の実業家原三渓が庭園でたびたび茶会を開いたことにちなみ、多彩な茶文化の奥深さを広めようと三渓園が初めて催した。
市指定有形文化財の鶴翔閣(かくしょうかく)では中国茶席が設けられた。参加者は、日本中国茶普及協会のインストラクターから作法の説明を受け、中国茶の独特の香りや深みのある味の魅力を楽しんでいた。
国重要文化財の臨春閣前の広場では煎茶道東阿部流の煎茶席が設けられ、さわやかな秋晴れの下で野だてを楽しんだ。中区の戸川綾音ちゃん(7)は父親の会社員裕史さん(36)と参加。「最初は苦かった」という玉露だったが、二煎目は味にも慣れ、「おいしかった」と笑顔を見せていた。
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