横浜・関内の「女子高生カフェ」で、無許可で接待行為をしたとして、県警少年捜査課と瀬谷署は9日までに、風営法違反(無許可営業)の疑いで、飲食店経営者(39)と店長(31)=ともに横浜市中区相生町=を逮捕した。2人は「カウンター越しに話をさせていただけ。違法とは思わなかった」などと容疑を否認している。
逮捕容疑は、共謀して6月21日夜、同所の「女子校生カフェKIMINOKAZE」で、16歳の少女4人(不健全稼働で補導)に無許可で男性客を接待させた、としている。
県警によると、同店は4月に開店し、ホステスとして15~17歳の14人(うち女子高生13人)が在籍。制服姿の少女たちはカウンターを挟んで客と談笑し、客に支払わせた自身のドリンク代や指名料(2千円)の一部を報酬として得ていた。
県警はこうした行為や仕組みが、風営法の規定する接待行為に当たると判断。今後、18歳未満に接待させた容疑でも捜査する。
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「おかわりしていいですか?」「指名してもらえませんか?」。ソフトドリンクを立て続けに飲み干し、男性客にねだる自称高校2年の少女。店の実態は、「カフェ」とはほど遠いものだった。
別の少女は「(女子高生カフェは)都内にはあるけど、神奈川はここだけかな」。珍しさに引かれてか、出張のビジネスマンら県外からも客が訪れるといい、店は月100万~200万円を売り上げていた。
経営者と店長は、指名を「オシメン」と言い換えたり、特定客と20分以上連続で話さないよう少女に指導したりしていたが、「それで接待にならないというのは(業者間の)都市伝説にすぎない」と県警捜査員。日中から制服姿の少女がチラシを配るなど、オフィス街で派手に活動していたが、半年足らずで幕引きとなった。