
飲酒運転根絶を呼び掛ける県民大会が20日、平塚市見附町の平塚市民センターホールで開かれた。約600人が参加。大会終了後、平塚駅周辺を約650メートルパレードし、飲酒運転の危険性をアピールした。
大会では、県交通遺児家庭の会の田中英雄会長と、久里浜アルコール症センターの樋口進副院長が講演。田中会長は飲酒運転をした若い男の車にはねられ、3人の子どもを残して35歳で亡くなった自分の妻らについて触れ、「この大会を起爆剤に、より一層、飲酒運転の件数がゼロに近づいてほしい」と訴えた。
樋口副院長は飲酒運転がなくならない理由として、アルコール依存症などで常習性がある運転手の存在を指摘。こうした運転手に対する教育・治療システムの導入の必要性などを強調した。
最後に参加者を代表し、平塚市交通安全協会の佐藤宏会長が飲酒運転根絶宣言を行った。
大会は県や県警などの主催。2006年8月に起きた福岡市職員による飲酒運転追突事故を契機に、同年11月に初めて開催され、今回で5回目となった。
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