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自殺者50人の遺書や日記展示/10日から横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2009年9月9日(水) 00:00

過労や職場の人間関係が原因でうつ病になって自殺した50人の遺書や写真、遺族の手記などを集めた展示会「私の中で今、生きているあなた」が自殺予防週間初日の10日から、横浜市中区の横浜産貿ホール2階展示室で始まる。企画したNPO法人「働く者のメンタルヘルス相談室」の伊福達彦理事長は「これだけ多くの人を追い込む社会の現状に目を向けてほしい」と話している。

これまで12回、全国で同様のパネル展を開いてきたが、横浜での開催は今回が初。

会場には、自ら命を絶った人たちの「悲痛な叫び」が、本人や家族との集合写真とともに並ぶ。

「経済大国日本の首都で行われているあまりにも貧弱な小児医療。不十分な人員と陳腐化した施設のもとで行われている、その名に値しない救急・災害医療。この閉塞感の中で私には医師という職業を続けていく気力も体力もありません」

1999年8月、東京都の小児科医、中原利郎さん=当時44歳=は、勤務先の病院の屋上から飛び降りた。

宿直勤務は最も多いときで月8回。宿直明けでも勤務を続け、32時間連続で働くこともあったという。病院の便せん5枚につづられた遺書のタイトルは「少子化と経営効率のはざまで」。過密な勤務が原因でうつ病にかかり自殺したとして労災認定もされている。

年間の自殺者が1998年以降、3万人を超える。社会のセーフティーネットがほころび、ストレスのあふれる社会は、思春期で傷付きやすい若者の心もむしばんでいる。

「自分に自信がなくて外に出づらい。考えすぎで頭がイライラする…」

大阪府枚方市の竹井大地さんは中学時代から不登校となり、アルバイト生活をしていた2005年10月、こう書き残して帰らぬ人となった。19歳だった。

展示は午前10時から午後5時で12日まで。入場無料。

12日午後には、中原さんの妻で薬剤師ののり子さん(54)、長女で横須賀市内の病院に小児科医として勤務する千葉智子さん(28)も来場し、勤務医の労働環境の改善を訴える。

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