
関東学院大学が、湘南・小田原キャンパス(小田原市荻窪)に新たな研究・教育拠点となる「国際研究研修センター」を開設した。産学連携の草分け的存在として知られる「材料・表面工学研究所」(材表研)を中核に据え、研究員らがめっきの最先端技術の開発に挑む。
同大は、法学部の修学地を金沢八景キャンパス(横浜市金沢区)に変更し、小田原キャンパスに材表研を移転。普通教室を改修するなどし、実験の廃液を下水などに排水しないシステムも導入した。
材表研は今後、より処理能力の高いスマートフォンなど電子機器の開発を下支えする、安価で、耐久性に優れ、高性能なめっきの技術開発などに取り組むという。
4月28日には行政や企業向けの内覧会が開かれ、参加者は精密実験室や廃液処理室などを見て回った。学校法人・関東学院の増田日出雄理事長は「移転を機に、小田原にある会社との技術協力がさらに進めば喜ばしい」とあいさつした。