男子高校生を乗用車ではね死亡させたとして、自動車運転過失致死の疑いで送検された男性について、横浜第2検察審査会は、横浜地検が嫌疑不十分で不起訴とした処分を不当と議決した。4月11日付。
議決書などによると、男性は2009年9月、横浜市内の市道で乗用車を約50キロの速度で運転、自転車に乗って対向してきた県立高校2年生の男子生徒=当時(17)=をはね、頭部外傷により死亡させた、とされる。
地検は同年12月と14年3月、16年12月の3度にわたり男性を不起訴処分としたが、検察審査会は「事故および事故直前の状況について捜査が足りていない」「男性は駐車車両と車間を空けないなど通常では取らない走行をしており、注意義務を欠いている」などと指摘した。