
連合の第88回かながわ中央メーデーが29日、横浜市西区の臨港パークで開かれた。約8800人(主催者発表)が参加し、格差是正の実現や長時間労働の撲滅を訴えた。
連合神奈川の柏木教一会長は「労働運動で働きがいのある社会を求めてきた一方、長時間労働で命や健康を損なう仲間が後を絶たない。KAROSHI(過労死)という不名誉な国際語をなくすためにも積極的に取り組んでいく」と強調。
安倍晋三政権や米トランプ政権などを念頭に「反知性的ポピュリズムに立ち向かう」と力を込め、「全ての働く者の連帯で、暮らしの底上げと未来への責任を果たしていかなければならい」と訴えた。
来賓として黒岩祐治知事や林文子横浜市長らが出席。「働くことを軸とする安心社会を実現するため、結集して行動する」とするメーデー宣言を採択した。
県内では、このほか6会場で地域メーデーが開かれ、最大の約6500人が参加した川崎地区大会は富士通スタジアム川崎(川崎市川崎区)で開催。川崎地域連合の綱島和彦議長は「一生懸命働いても経済的、社会的恩恵を得られない人が増えている。より働きやすく、より充実し安心して暮らせる社会を目指そう」と訴えた。