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県の観測ブイ破損、海洋データ収集に支障/三浦・城ケ島沖

社会 | 神奈川新聞 | 2009年6月19日(金) 00:00

三浦市・城ケ島沖の海上に設置された、県保有の浮き魚礁観測ブイが昨年12月に破損、潮流など海洋データ観測に支障を来す状態が続いている。接触事故が原因で風向風速計が機能停止、他のデータについても「信頼性に欠ける可能性がある」として、県水産技術センターはホームページ(HP)上で注意を呼び掛けている。漁業関係者らからは戸惑いの声も上がっており、県は被害状況の調査などを行っているが、多額の費用が見込まれ現況復帰には時間がかかりそうだ。

事故は昨年12月5日に発生した。広島県の海運会社所有の船が大型クレーン2基を積んだ台船を引いて城ケ島沖を航行中、船と台船をつなぐワイヤがブイに衝突。台船はそのまま漂流し葉山沖の岩場に座礁した。強風による影響の可能性が高いという。

ブイは城ケ島の南西沖約8キロの位置にあり2006年8月に設置された”2代目”。カツオなどの漁場を形成すると同時に、航路標識灯としての機能や、風向や水温、潮流などのデータ収集の役割を持つ。データは同センターへリアルタイムで送られ、それらを参考にしながら海況図を作製、HPで公開している。

しかし事故の影響でブイ上部が大きく傾いた状態となり、風向風速計は観測不能に。この間、風向などの情報を参考に漁をしている漁業関係者や釣り愛好家らからの問い合わせも数件、寄せられたという。

そのほかのデータも送られてはいるものの精度が落ちている可能性がある。特に潮流については、ブイからの情報が急潮注意報もしくは同警報の判断基準となっていただけに、データの信頼性が確認されるまで警報を出すのを控えているという。

また夜間、航路標識灯に利用する太陽光発電装置も被害を受け、現在代替機で対応しているが「本来の光量には足りていない」。

県水産課によると被害総額は確定していないが、億単位に上る見込み。修理するか、新しいブイを購入するかも検討中だ。事故を起こした海運会社は保険を適用し対応する方針という。

しかし、台船が座礁した際、横須賀市内の漁協の定置網などにも被害を与えており、すべての被害状況が明らかになっていない現時点では、県としても具体的な交渉に入ることができない。「一日も早い現況復帰を目指しているが、いつごろになるかはめども立っていない」。県の担当者も頭を抱えている。

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