海上自衛隊の潜水医学実験隊(横須賀市)で2014年、潜水中の男性隊員2人が死亡した事故で、横浜地検横須賀支部は28日、業務上過失致死の疑いで書類送検された当時40代の男性1等海曹を不起訴処分とした。不起訴の理由を明らかにしていない。
海自は昨年6月、死因を高濃度の窒素を含む低酸素ガスを吸い込んだ窒息死だったとする報告書を公表。隊員に空気を提供する装置の一部に直前の定期検査で使用した窒素ガスが残留していたことを明らかにし、事故防止の注意義務を怠ったとして、検査の現場監督を務めていた1等海曹を書類送検した。