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危険運転新法が成立、遺族「抑止につながる」 飲酒、薬物で罰則強化/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2013年11月20日(水) 23:18

危険運転致死傷罪の適用対象を広げ、酒や薬物などの影響で交通事故を起こした場合の罰則を強化した「自動車運転死傷行為処罰法」は、20日午前の参院本会議で全会一致により可決、成立した。最高刑を懲役15年とし、発作を伴う病気の影響による事故も対象とした。来年5月までに施行する。

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飲酒運転で死傷事故を起こしても、現場から逃げて厳罰を免れる。20日に成立した新法に、こうした「逃げ得」を許さない罰則が盛り込まれた。参院本会議場で採決を見守った遺族の祝部(ほうり)滋さん(64)、美佐子さん(63)夫妻=茅ケ崎市=は「危険運転の抑止につながる」と感涙した。

2002年4月、オートバイを運転していた長男の悟さんは、平塚市内の国道1号で追い越しのため対向車線を走行してきた乗用車と正面衝突し、死亡した。25歳だった。

美佐子さんによると、乗用車の男は免許を取り消された上、焼酎を5杯飲んで運転。そのまま逃走した。

従来の危険運転致死傷罪(懲役20年以下)は、深酔いなど「正常な運転が困難な状態」が成立の要件。祝部さん夫妻は同罪の適用を求めたが、担当検事に「(逃走したため)アルコール濃度が分からず、立証は難しい」といさめられた。

結局、男は業務上過失致死罪(現・自動車運転過失致死罪、同7年以下)と道交法違反罪で起訴され、判決は懲役6年(求刑同9年)。2人にとって「余りにも軽い処罰」だった。

新法はこうした事故を「発覚免脱罪」(同12年以下)に問えるようになり、さらに無免許の場合は法定刑を引き上げる規定も盛り込まれた。

夫妻は05年、全国の遺族会に加わり、法改正や新法制定を求める署名活動を一度も休まず続けた。ことし6月までに歴代法相に手渡した署名は、計60万3080人を数える。事故から11年。愛息を奪われた悲しみは癒えることはないが、「同じ境遇の仲間との活動が生きる糧になった」と振り返る。

美佐子さんは「息子は『よくやったな』とほほ笑んでくれているはず。警察と検察は、しっかり運用してほしい」と期待した。

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