
横浜英和学院(横浜市南区蒔田町、伊藤美奈子学院長)の本館と中学高等学校第2校舎の完成を祝う式典「落成献堂式」が9日、同学院で行われた。生徒や保護者、地元の町内会役員など約600人が参加し、本館3階に設置された横浜最古とされるステンドグラス2枚などを見学した。
式典で、伊藤学院長はステンドグラスについて「105年前に作られ日本でも最古の一つ」と希少な遺産であることを強調。もともと10枚あったが、50年前に2枚が所在不明になったという。2枚は5年前に学院の礼拝堂地下室などからぼろぼろの状態で見つかり、3年かけて修復した。
本館に2枚を設置したことで礼拝堂の8枚と合わせ10枚が全てそろった。10枚はいずれも図柄が違うが、柔らかな色調や曲線の多用などのデザインに共通点がある。同学院長は「創立133年になる学院の歴史を象徴し、優しい光が降り注いでいる」と話した。
2棟の建設は創立130周年記念事業として進められていた。
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