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半島の伝承7編に、地元の作家・杉背よいさんが電子書籍「三浦怪談」発表/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2013年10月17日(木) 23:44

杉背さんが発表した怪談集の表紙(オンザハンモック提供)
杉背さんが発表した怪談集の表紙(オンザハンモック提供)

三浦市在住の作家、杉背よいさん(38)が、電子書籍「三浦怪談」を発表した。三浦半島に伝わる伝承を主な題材に、七つの短編を収録。伝承を膨らませた物語が、不思議な余韻を残す。

江戸時代に横須賀・浦賀の浜辺で発見されたと伝えられる怪魚が登場する「占う魚」、しゅうとめに田植えを言いつけられた嫁が泥沼に沈んだとされる三浦・南下浦町上宮田の小松ケ池を舞台にした「泥の中」-。奇妙な伝承をもとに、新たな登場人物や心情の描写を大幅に加えた。老母が怪魚を引き取って占いをさせたり、意地悪とされるしゅうとめの言いつけは実は「気の迷い」だったり。

杉背さんは「伝承の余白を広げていく作業が楽しい。三浦半島の土地(の特性)が浮かんでくるような話にしたいと思った」と話す。7編それぞれにあとがきも付け、三浦に生まれ育った杉背さんならではの視点で土地の印象を記した。

杉背さんは「よいこぐま」名義で2009年から怪談の創作を開始。これまでインターネット上で発表したり、雑誌に投稿したりしてきたが、単著でまとめるのは今回が初めて。

きっかけは、アプリケーション開発のオンザハンモック(初声町和田)代表の桑村治良さん(39)からの提案。オンザハンモックは三浦半島の野菜直売所アプリなど地域密着型アプリを制作しており、桑村さんは「土地にまつわるエンターテインメントアプリとして、人の恨みや黒い歴史も含む怪談という切り口が面白いと思った」と話す。

杉背さんは現在、図書館司書として勤める傍ら、怪談の創作を続けている。これまでは主に郷土史や民俗学の資料を参考にしてきたが、今後は地元住民への聞き取りも行いたいという。「怖いもの、怪談は人の心を豊かにするツールの一つ。幼いころの不思議な体験も、大人になって振り返ると豊かな心の体験だと思える。三浦半島の人はもちろん、多くの人に読んでもらえたらうれしい」

「三浦怪談」は電子書籍端末「キンドル」向けに100円で販売しているほか、25日からスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」のアプリとして無料ダウンロードできる。

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