
南米の魅力を知ってほしいと、相模原市緑区三ケ木の山岳写真家・白井源三さん(71)が15日から、同市中央区のギャラリー誠文堂で写真展「南米紀行」を開く。県立高校教諭を定年退職後に3度、南米各国を訪れ自然や遺跡などを撮りためてきた作品を整理し、一部を紹介する。
白井さんは在職中、パキスタンのゴッラゾム(5100メートル)に登頂するなど海外遠征をこなした。一方で地元・丹沢での撮影をライフワークにしている。
退職後の2005年、63歳の時に南米アンデス山脈にあるアコンカグア(6962メートル)の登頂を友人2人と目指した。しかし、約4200メートル付近で高所障害の危険があるためやむなく下山。余った日程で、大陸南端部パタゴニアのトレッキングやウプサラ氷河巡りを行った。
自然の大きさに魅せられ、今度は単身で07、08年に続けて南米入り。ペルーやボリビアでトレッキングを楽しんだ。南米の旅は3度で通算約100日にも。愛用のフィルムカメラで撮影した作品がたまり、「70歳を迎えたら南米の紹介展を」と企画を温めていたという。
退職後にスペイン語を学び、「訪問国で言葉が通じる楽しさを味わった」と白井さん。写真展では、四つ切りサイズの作品30点を展示する。インカ時代の謎の空中都市・マチュピチュ遺跡や、広大なウユニ塩湖などを登場させるが、旅先で出会った人たちも紹介する。
26日までの午前10時から午後7時まで。日曜休館。白井さんは期間中、午後1時から同7時まで、会場で作品の説明を行う。問い合わせは、白井さん電話042(784)5421。
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