8月下旬に火災が発生した無人島「猿島公園」(横須賀市猿島)で10日、消火訓練が行われた。同市中央消防署と公園を委託管理している事業者から約60人が参加し、通報から鎮火までの手順などを確認した。
想定は管理棟からの出火。事業者側は通報、消火器やバケツリレーによる初期消火、避難誘導などの訓練を行った。
消防側は、通報を受けてから船舶手配、ポンプなどの積み込みを経て臨時便で渡島。上陸後は、ホースをつなぎ合わせて150メートル先の火元に放水した。通報から鎮火まで、40分ほどの設定だった。
中央消防署は、前日の9日に高層ホテルで宙づりになった清掃用ゴンドラからの作業員救出でも出動。内田知久署長は訓練終了後、「島内外の人の安全を守るためには訓練の継続が大切。すべてに完璧に対応できるものではないが、今日の経験は次につながっていくと思う」と参加者に呼び掛けていた。
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