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西丹沢でブナの食害が深刻化、ハチが原因か/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2013年8月16日(金) 23:04

県自然環境保全センターの研究員が食害調査を進めるブナ森=5日、西丹沢の檜洞丸
県自然環境保全センターの研究員が食害調査を進めるブナ森=5日、西丹沢の檜洞丸

西丹沢の檜洞丸(ひのきぼらまる)と大室山で、ブナハバチによるブナの食害が、3段階の最高水準である「大規模」と同レベルまで深刻化していることが16日までに、県自然環境保全センターの調査で分かった。食害により葉の半数以上が食べられて枯死する危険性が高くなっているブナが、調査対象の約7割を占める状況。同センターはブナハバチの大量発生が原因とみて、データ収集を進めるとともに対策を急いでいる。

ブナの食害調査は西丹沢の檜洞丸と大室山、東丹沢の丹沢山で計約550本を対象に行われており、このうち西丹沢エリアの被害が最も深刻だった。5日の調査では、葉を食べ尽くされる「激害」や、その後に再び芽吹く「二度吹き」が多くの樹木で見られた。

被害拡大の理由について、同センターは「ブナハバチの幼虫が大量発生した影響」と指摘。檜洞丸の山中で3月から実施している成虫と幼虫のサンプル調査で雌の割合が高く、ブナが芽吹く時期に大量の幼虫がふ化したと分析している。

ブナハバチの幼虫による食害とブナの枯死の因果関係については、関係機関で研究が進められている最中だ。ただ、同センターは「二度吹きによって樹木に蓄えられている養分が過剰に失われる」との見方を強めており、土壌乾燥や大気汚染などとともに、食害が枯死の一因になっていると指摘している。

食害の拡大を受け、6月にはブナの幹に粘着テープを巻き付けて幼虫を駆除する取り組みを拡充。これまで202本だったテープ設置木を大室山と丹沢山を含めた計548本に増やした。

同センターによるブナハバチの調査は1993年に始まり、大量発生は97、98、2007年、11年の4回確認された。中でも07年と11年は食害率90%以上のブナが7割に上った。同センターの研究員は「激害と同等の食害を受ける頻度が高まっているので、ダメージが心配」とし、「さらに調査を進めて、対策を急がなければならない」と危機感を募らせている。

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