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補給廠返還地に南北道路 相模原、住民ら感慨

社会 | 神奈川新聞 | 2017年4月23日(日) 02:00

加山市長(中央)ら関係者がテープカットして南北道路の開通を祝った=22日、相模原市中央区
加山市長(中央)ら関係者がテープカットして南北道路の開通を祝った=22日、相模原市中央区

 在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)(相模原市中央区)の返還地約2ヘクタールを利用し、町田街道方面からJR相模原駅北口を結ぶ約900メートルの南北道路が22日に開通し、記念式典が行われた。暫定利用のため車は駅南口や駅北口ロータリーに進入できずUターンが必要なものの、戦後、旧陸軍相模造兵廠とともに米軍に接収され、68年の時を経て市民が利用可能になり、地元関係者にとって感慨深い開通となった。

 同日午後2時からの開通に先立ち、地元選出の国会議員をはじめ、関係者約100人が出席した式典で加山俊夫市長は「この道路の開通は、今後さらなるまちづくりを進める上で大きな一歩になる」と述べた。

 あいさつした石井今朝太・小山地区自治会連合会会長によると、この返還地は1949年の接収前まで約100軒の農家が麦やサツマイモなどを育て、蚕を飼って生活していた。「そんな尊い場所が金網の目の前にあるのに、どうして日本に返還されないのかと、つらい時代を過ごした多くの先輩たちは、いま何を考え、何を思っているのでしょうか」と先人に思いをはせた。

 南北道路は、総合補給廠西側の日米共同使用区域(約35ヘクタール)と、商業施設などを計画する一部返還地(約15ヘクタール)に沿って貫く。同区宮下本町地区から駅北口まで迂回(うかい)の必要がなく、従来の半分の距離になる。さらに横浜線と並行する形で「市立向陽小学校東」交差点から約600メートルにわたる東西道路が今秋完成して接続すると、利便性が大幅に向上する。

 
 

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