
県立海洋科学高校(横須賀市長坂)の実習船「湘南丸」が22日、三崎港(三浦市三崎)の花暮岸壁から遠洋航海実習に出港した。50人の実習生は約2カ月間にわたり、米ハワイ沖でマグロはえ縄漁の体験や航海に必要な技術を学ぶ。
式典で榊彰義校長は「多くの学びと感動を身に付けて、三崎港に元気に帰ってきてほしい」とあいさつ。船長を目指している同校海洋科学科3年の福本氷河さん(17)は「陸からこんなに長い期間離れるのは初めて。不安もあるけれど、仲間と一緒にがんばりたい」と話した。
見送りに駆け付けた家族や在校生と実習生を結ぶ色とりどりの紙テープが風に揺れるなか、湘南丸はゆっくりと離岸。「頑張って」「行ってらっしゃい」などの声に、実習生は白い帽子を大きく振って応えていた。