湯河原町の住宅の焼け跡から2015年4月、住人の女性=当時(66)=の遺体が見つかった殺人・放火事件は21日、発生から2年を迎えた。小田原署捜査本部は同日、JR湯河原、小田原両駅で利用者らにチラシ計約1万枚を配り、情報提供を呼び掛けた。
小田原駅では東西自由連絡通路(アークロード)で、小田原署の北川常弘署長や同署員ら約20人が、事件当日の早朝に湯河原駅の監視カメラに写っていた男の画像などを載せたチラシを配布。受け取ったチラシをじっくり読む観光客には、署員が事件の概要を改めて説明していた。
北川署長は「被害者の家族も早期逮捕を願っている」とし、「容疑者に結び付く情報を広く集め、一日も早く事件を解決したい」と強調した。
同署捜査本部は男が何らかの事情を知っているとみているが、湯河原駅の改札を通り、エスカレーターでホームに上がっていく姿を最後に、その後の足取りは分かっていないという。捜査本部電話0465(32)0110。