
大地震で木造住宅密集市街地が炎上し、消火栓の使えない事態に備える放水訓練が29日、横浜市西区みなとみらいの耐震バースで行われた。西、鶴見両区の消防隊や消防団が特殊なホースをつなぎ、消防艇からくみ上げた海水で消し止める手順を確かめた。
道路が寸断された状況を想定し、西消防団独自の二輪隊が情報収集へ出動。ホースを延ばすことが可能なルートを報告した。その後、1本40メートルの大口径ホース(直径15センチ)を消防艇から延ばしてつなぎ、取水を開始。団員らは一列に並んで放水し、火勢を効率よく弱める方法を確認した。
西消防署の小出健副署長は「ホースは2キロまで延ばせるため、区内の木造密集地の大半をカバーできる。区を超えた連携を進め、最悪の事態に備えたい」と話していた。
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