ネットバンクから不正に送金された現金を引き出したとして、県警国際捜査課とサイバー犯罪対策課などは18日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の疑いで、横浜市中区曙町1丁目、無職の男(25)ら19~26歳の中国籍の男や少年ら計5人を逮捕した。
県警によると、不正送金から3分後に引き出されたケースもある。県警は5人を含むグループが、ネットバンク上の預金口座に不正アクセスし、引き出し役がキャッシュカードを持つ他人名義の口座に不正送金したとみて、全容の解明を進めている。
5人の逮捕容疑は、共謀するなどし、4月8日と26日、福岡県と大阪府の男性の預金口座から複数の中国人名義の預金口座に不正送金された現金約550万円のうち、横浜市神奈川区内などの現金自動預払機から約500万円を引き出した、としている。
同課によると、男は「金を引き出した人が持ち逃げしないよう見張っていただけ」と供述、容疑を否認している。4人も否認、または一部否認している。
同課によると、5人が不正に引き出したとみられる金額は、確認できているだけで約1千万円に上り、裏付け捜査を進める。
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