鶴見大学、同大付属中学・高校などを経営する学校法人総持学園(横浜市鶴見区)の教育をテーマにした公開シンポジウム「建学の精神の展開をめぐって」が8日、鶴見大学会館で開かれ、学生、市民ら約200人が参加した。鶴見大仏教文化研究所の主催。
序説として、同研究所長を務める木村清孝鶴見大学長が講演。建学の精神である「大覚円成 報恩行持」を取り上げ、「現代語訳である『感謝を忘れず、真人(ひと)となる、感謝のこころ 育んで いのち輝く 人となる』という言葉は、日々の生活と結び付いている」と述べ、自然災害の被災者の心の安らぎへの取り組みの必要性などを強調した。
続いて、同研究所員の橋本弘道鶴見大学短期大学部准教授、石田千尋鶴見大教授、小林馨鶴見大歯学部長・教授が、それぞれ「中根環堂初代校長の教育理念と宗教教育」「建学の精神と文学部文化財学科の教育」「歯科医師の教育における建学の精神-患者さんに感謝を-」をテーマに同学園の教育理念、実践について講演した。
【】