西丹沢の山開き式が26日、登山者の拠点となっている山北町中川の県立西丹沢自然教室前で催された。登山者や地元関係者ら計約100人が集まり、安全を祈願した。町観光協会の主催。
西丹沢は一年を通して山登りを楽しめるが、トウゴクミツバツツジやシロヤシオなど、山中の花が見ごろを迎える5月の最終日曜日を山開きとしている。
式典では、寒田神社(松田町松田惣領)の神職が祭壇に向かって安全を祈願。松田町や松田署などの関係者も玉串を納めた。登山者には先着100人にシロヤシオの花が描かれた記念バッジが販売され、購入して登山に向かう愛好家の姿もあった。
初めて西丹沢を訪れた東京都世田谷区の豊田真一さん(42)と妻の佳子さん(42)は「山開きはわくわくする。いい山だと聞いているので思い切り楽しみたい」と声を弾ませた。
県警の山岳救助プロフェッショナルリーダーを務める相田一己警部補は「丹沢は登山道のような獣道もあり、迷い込む人が多い。おかしいと思ったらすぐに地図などで確認して」と呼び掛けている。
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