
逗子市教育委員会は26日まで、国指定史跡「名越(なごえ)切通(きりどおし)」(逗子市小坪7丁目)内にある「まんだら堂やぐら群」の「初夏の臨時公開」を実施している。土日曜と祝日のみ。入場無料。
市教委によると、まんだら堂やぐら群では2メートル四方程度の小規模で単純な構造の150以上の穴が確認されている。これだけのまとまったやぐらを良好な状態で見られる遺跡は鎌倉市内にも少なく、貴重と評価されている。
「まんだら堂」の名前が確認できる最古の文献は1594(文禄3)年の検地帳だが、畑の地名として残されているため、まんだら堂がどんな建物だったのかを含めた詳細は分かっていない。
やぐらの中に並ぶ五輪塔は後の時代に動かされていて中世の姿をとどめているとはいえないが、主に火葬した骨などを納めるなどして供養するために建てられた。
公開時間は午前10時~午後4時。JR逗子駅から亀が岡団地循環バスで「緑ケ丘入口」下車8分、または「亀が岡団地北」下車5分。駐車場はない。問い合わせは、市社会教育課電話046(872)8153。
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