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鎌倉世界遺産不登録:社寺関係者ら落胆、活動22年「価値ある」

社会 | 神奈川新聞 | 2013年5月1日(水) 23:48

国際記念物遺跡会議(イコモス)が深夜に世界文化遺産への「不登録」勧告を突き付けられてから、一夜明けた鎌倉市。「武家の古都・鎌倉」の推薦対象とされてきた主要な社寺関係者や尽力してきた市民らは1日、一様に「残念」と語った。しかし、世界遺産の街に向けた22年越しの活動には大きな価値があったとして「今後のまちづくりにつなげていこう」と前を向く姿もあった。

推薦対象の一つである鎌倉大仏殿高徳院の佐藤孝雄住職(50)は「残念なのは言うまでもないが、イコモスの評価にはもっともと思う点もあった」と冷静に受け止めた。中でも指摘された都市化の影響については、「鎌倉は一見、古都という感じがしないのは事実で、交通量の多さも気になる」と認める。

「活動の過程で、鎌倉のさまざまな課題が明らかになった。登録の可否よりも、古都のまちづくりを議論する契機にしていくことが鎌倉にとっては重要」と力を込めた。

瑞泉寺の大下一真住職(64)も「歴代の住職が守り続けてきたものを、世界的に認めてもらえればよかったのだが」と無念さをにじませた。ただ「登録に向けて策定した保存管理計画は、今後も庭園や山のたたずまいを守っていく指針にしていきたい」と決意を新たにする。

鶴岡八幡宮は「勧告は残念だが、日本の歴史伝統文化の位置づけにおいて、中世鎌倉の果たしてきた役割は極めて重要であり、今後とも世界に発信し続ける使命がある」などとコメントを発表した。

登録までの動きをブログなどで発信してきた鎌倉世界遺産登録推進協議会理事の高木規矩郎さん(72)=同市長谷=は「鎌倉の問題点を挙げて『不登録』とされたことで、街や暮らしを見直す市民が増えるのではないか」と推測する。「都市化や開発問題を抱える中で、文化財をどうやって保全していくのか、鎌倉が挑戦してきた意義は大きい。これを機に市民がまちづくりに高い意識を持つことが、長い目で見れば鎌倉のためになる」と、仕切り直しへの“猶予期間”と前向きに捉えた。

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